思わず「その通り!」と叫びたくなるソリューションの数々。リアルな集合知が次々と生まれています。

グーグルによる社会問題の解決プロジェクトwomanwillがいよいよ、こどもがいる女性の仕事復帰を応援する投稿型コンテンツを公開。ハッシュタグは#HappyBackToWorkと、前向きな気持ちが「ハッピー」に込められています。

womanwill

――― 子が小さいのは一瞬 パパママは残業禁止法を

――― 小学校の平日PTA会議、やめませんか?

――― 地域のおじいちゃんおばあちゃんが、保育資格取得できる仕組み

――― 育児休業の「休業」って表現やめよう。育児に休みはありません

――― ワークシェア&正社員で週3日勤務

――― 共働き夫婦、シングルパパママに食器洗い機割引があったらいいな

――― 自分の復職経験が次世代へつながる

――― 頑張らない努力  etc.

出てくる出てくる、切れ味の鋭い名解答、くすりと笑いを誘うユーモアあふれるアイデアのオンパレード。これらをひとつ残らず個人と社会が実践したならば、たちどころにM字カーヴなんか解消されること請け合い。

こうした反響は、「どうすれば、産後の女性が安心して子育てをしながら働けると思いますか?」などと質問が設定されてから、人々が解決策を考え始めたり、ある人の頭にアイデアが浮かんだりするものではないことを物語っているでしょう。問題意識を持ったたくさんの方がすでに、“常に”「私ならこうする」という提言を心に秘めていて、これをきっかけにそうした具体的なアイデアが噴出しているはず。そう確信できるほど、「何を」「どう変えるか」がクリアに指摘されていてどれもみな、ずばりと的を得ているのです。こうなると、あとは「誰が」「それを」「実行する」と因数分解するのみといったところでしょうか。

その名も『ママが復職する日』という動画も公開されています。

緊張しますよね?不安が押し寄せますよね?女性にとってキャリアヒストリー上、記憶に留めずにはいられない特別な日。これは当事者、経験者でなければなかなか実感しづらいことに違いありません。だからこそ、その周りにいる方たちの目に触れるよう、このような開かれた場で、産後の女性が抱えるデリケートな事情が明らかになることは意義があります。

(株)ランクアップ、(株)リクルート キャリア、日本財団に勤務する女性の“その日”を追いかけた記録。緊張感や高揚感が映像を通じてひしひしと伝わってきたかと思えば、突然のサプライズ! に見ているこちらもあっけなく涙腺が崩壊。

春めいてきた折、新年度や新学期が始まる季節を前に、やさしい気持ちにさせてくれるすがすがしい動画ですね。

 

産後の女性を迎え入れる制度は整っているけれど、実際にはうまく運用されていない。しばしば報告される企業のそのような実態の原因はどこにあるのでしょうか。育休後コンサルタント山口理栄氏の『さあ、育休後からはじめよう』によると、「会社の制度(とそのもとになった法律)の趣旨が社員に正しく伝わっていないことと、育児中の社員の考え方、気持ちが会社側に伝わっていないこと」なのだそう。

つまり、会社と働く女性の間でじゅうぶんに意思疎通が図られていないこと、すれ違いが原因。当の女性はひとりでも、関わる人はいつでも多数。不安や緊張にさいなまれ、かつての職場に戻る女性が会社という大きな存在を相手に声高に主張するのは難しいものがあります。ならばと、先の映像のように周りの方が率先垂範、彼女たちに手を差し伸べる姿が今という時代に求められています。

goback
Copyright ©2015 Life Work Balance Co., Ltd. All rights Reserved